大学入試改革(国語編)

2020年は非常に大切な年になるでしょう。もちろん東京オリンピック、パラリンピックがやってきますが、それだけではない。大学入試が大きく変わるのです。2020年度入試からなくなるとされる「センター試験」。これに代わって、「大学入学共通テスト」が導入されます。まだ現在は「お試し」版ではありますが、現在の高校2、3年生は「実験台」として実際に受けてみたようです。その問題や、結果なども大学入試センターのホームページで公開されておりますので、気になる方はぜひそちらをご覧ください。
大学入学共通テスト|大学入試センター
今回は国語編ということで、プレテストの国語を参考に、どのような変化が起こり、どのような学力が求められているのかを考えてみたいと思います。
まずは現行の「センター試験」の大まかなおさらい。センター試験の国語は現代文(評論文・小説文)、古文、漢文からなり、すべてマークシートにより解答をします。単に知識を問う問題もありますが、読解問題などもあり、運だけでは解くことのできない問題もあります。しっかりと知識を定着させることはもちろんですが、ある意味では「問題のパターン」を理解しながら対策をしていくこともセンター試験のとくちょうでした。
それに比べて2020年度から始まる「大学入学共通テスト」では、マークシートによる問題もありますが、記述式の問題も含まれるのです。記述の量などはまだ具体的には定まっていないかもしれませんが、20字程度でポイントをまとめる問題や120字程度で自分の意見を述べる問題など、さまざまなものが用意されています。しかも、問題文(題材)も「規約を読んで」や「議論を参考に」など、文学的文章だけでない文章も出題されるようです。つまり、文学的な知識だけでなく、「情報を集め、分析し、まとめる」力が問われているわけであります。今までの勉強では対応できないようなことを大学側は求めているわけです。
ほかの教科はどのようになっているのか、などは次のタイミングで確認していきましょう。
佐藤