表現する力

高校生の英語の授業にて、「英作文」の宿題が学校から出ているので手伝ってほしい、と言われました。テーマが決まっていて、それについて自分の考えや感想などを書いていくのですが、「何を書けばいいかいまいちわからない」とのこと。こんな方向で書くといいのでは、とアドバイスをすると、その子はほぼ自力で英作文を仕上げることができていました。

 

2020年の大学入試改革や2018年度からの小学校英語改革などもこのようなところを意識しているのではないでしょうか。つまり、「自分の考えを伝える」力です。英語であれ日本語であれ、まずは「自分の考え」を持たなければいけません。そのためには、勉強などで「考える」訓練をすることも必要でしょう。しかし、日々の生活の中で「あれはこう感じる」や「このことはこうするべき」といった考えを持つことも必要なのではないでしょうか。いわゆる「考える癖」をつけるための改革なのでは?と、高校生の授業をしながら思った次第です。

 

もちろん、これからは授業の中でも「考えを伝える」訓練をしていく必要があります。どのようにその活動を取り入れていくか、我々もまた「考え」て、それを授業の中で「表現し」ていかなければいけません。

佐藤