大学入試の英語長文読解に必要な語彙数は何語くらいでしょうか。やはり難関大学の入試では、辞書を隅から隅まで覚えておかないと解けないくらい難解な英文が出題されるのでしょうか。
たとえば一橋大の入試英文を読むには、10,000語程度の語彙が必要と言われています。
高校生だったある日、私はこれを真に受けて辞書の「＊」「＊＊」「＊＊＊」がついた語を片っ端から覚えようとしたことがありました。しかもアルファベット順！ …いちばんやってはいけない勉強法ですね。
結論から言うと、そこまで膨大な量の単語を暗記しておく必要はありません。他の科目もありますから英語にだけ時間をかけられないし、そもそも上の「１万語」というのは、与えられた英文で使われているすべての単語の意味が分かるために必要な語数なのです。
受験生の誰も知らないような難しい語は覚えておかなくても、文脈から意味を推測できますし、読むときにカットしても文意を損なわない語もあります。むしろ知らない語に出くわしたときの対処法をマスターすることのほうが重要です。
したがって、皆が利用している受験用単語集一冊をきちんと暗記するできていれば十分です。語数で言うと見出し語で2000語、派生語まで含めて3000～3500語くらいですね。
ニシダ